この春から社会人になる新卒の皆さん、あるいは心機一転で転職された皆さん、求職活動お疲れ様でした。
まだ決まってない方は、より良い職場との出会いがありますように!
これまでPCは授業でちょこっと触っただけで普段はスマホしか使ったことが無い、あるいは家にPCはあるけどネット閲覧やゲーム以外で使ったことが無い、という方に向けた職場で使いそうな機能の基本をご説明したいと思います。
電源スイッチ長押しで電源を切らない
まず何よりも先にこれ。
電源をONにする時は普通に本体の電源スイッチを押すので、その流れでOFFにする時も電源スイッチで切りたくなりますが、電源長押しで電源を切るのは、フリーズして(操作が効かなくなって)どうにもならなくなった時などの最終手段です。
電源部品に負荷をかけてしまうため、できる限り毎回、画面操作のシャットダウンで電源を切りましょう。
Windows10の完全シャットダウン手順
Windows10より前のWindows8以下のバージョンであれば、画面左下のWindowsスタートメニュー⇒電源⇒シャットダウンをクリックするだけで良かったのですが、Windows10からはそれだけではシャットダウンできません。
①Windowsスタートメニュー
②電源
③キーボードの【Shift】キーを押しながらマウスで【シャットダウン】をクリック。
ポイント(1)
Shiftキーを押さずにシャットダウンをクリックすると、実は電源は完全には切れておらず、こっそり生きています。
(なぜそんな面倒な事にしたのかMicrosoftを小一時間ほど問い詰めたい)
こっそりスタンバイ状態なので、次に電源スイッチを押したら素早く起動できるというメリットがあるので、少し席を外す間だけならそれでも良いのですが、部品を休ませるためにも終業時には完全シャットダウンしてあげてください。
ポイント(2)
デスクトップ画面左下のWindowsスタートメニューは、同機能がキーボードにWindowsキーとして搭載されていることも多いので、Windowsキーがある場合はそっちを押すだけでもOKです。
・Windowsキー
・矢印キー
・Enterキー
このキー操作のみでシャットダウンすることもできるので、マウスが動かなくなった時のために覚えておいて下さい。
押して良いとこ悪いとこ
PCの扱いに慣れるまでは
「ここ押していいの?(;・∀・)」
「なんか変なメッセージが出てきた!ヾ(・ω・´;)ノ」
と焦ることもあるかもしれませんが、大体PCの表面上に出てきているアイコンやメニューはクリックしてもそうそう大変なことは起きません。
例外があるとすれば、その会社独自の管理ソフトや顧客情報です。
企業用に開発されたプログラムの中には、誰かが開いていると他の人が別のパソコンで開くことができないアクセス制限付きのプログラムもあります。
それらしいものがデスクトップ画面に存在している場合、自分が使用していいものかどうか周りの人に聞いてみましょう。
更に、業務用のプログラムは一つ設定を間違うと、今までのデータが全て消えてしまったり、ロックがかかってしまうことがあります。
誰もその修復方法を知らず、開発会社も既に存在しない、これ一体どうすんの…といった大惨事に繋がる可能性が無きにしも非ず。
なんだか良く分からないものがデスクトップ画面に存在している場合には先輩や上司の説明を良く聞いてから開くようにしましょうね。
また、迷惑メールにくっついている添付ファイルやURLリンクをうっかりクリックするとウイルスに感染してしまうことがあるので、そこにもご注意ください。
▶ご参考に:【 迷惑メール 】請求書や発注書の添付ファイル付きのスパム
デスクトップに表示されるもの
電源を入れてしばらく待つと表示される最初の画面。それがデスクトップ画面です。
スマホで言うホーム画面と同じです。
壁紙(初期は大体Windowsのロゴマークだったり、どこかの風景写真だったり)が表示され、最初に良く使うであろう代表的な機能がアイコン(小さな絵)で並んでいます。
使わないソフトのアイコンはデスクトップ画面から外したほうがすっきり見やすくなり、逆によく使うソフトやファイルはここに並べておくと便利。
PCに慣れてきたらデスクトップ画面を綺麗に整頓したり、ツールを常時表示させたりと使いやすいようにカスタムしてみてくださいね。
▶デスクトップ画面を整頓して起動スピードアップ
▶【Windows】デスクトップ画面に付箋メモを貼る
アイコン
ファイルやソフトウェアなどを、パッと見ただけでどんな物なのか判別できるように、分かりやすい画像で表現したものをアイコン(アイコン画像)と呼びます。
Windowsとウィンドウ
ウィンドウズもウィンドウも、意味は『 窓 』 。
Windowsはパソコンを動かすための基本システム=オペレーティング・システム(OS)で、Microsoft(マイクロソフト)という企業が開発・販売しています。
企業で一般的に普及しているのがWindows OSの入ったPCなので、それに合わせてお仕事で良く使うであろうOffice ソフト(ExcelやWordなど)もMicrosoftの『 Microsoft Office 』が最大のシェアを誇っています。
Windowsの他にも、Apple社がPC用に開発・販売しているOSはMac OS、Googleがスマホ用に開発したOSがAndroid OS、というようにOSも種類があります。
ウィンドウはなにかのソフトを操作して開いた状態のこと。
WindowsでもMacでもウィンドウはウィンドウ。
ファイルとフォルダー
書類や画像などのデータを一般的にファイルと呼び、それらをまとめて置いておく先をフォルダーと呼びます。
Excelファイル、画像ファイル、動画ファイル、実行ファイルなどを放り込んでおく保管場所=フォルダー、という意味で、書類を綴じていくフォルダーが由来です。
ファイル名の後ろにある『 .jpg 』『 .xlsx 』といった英数字は、そのファイルが何の形式で作られたデータなのかを示す拡張子です。
▶ご参考に:ファイル拡張子の表示と変更方法
PDFファイルとExcelファイル
職場のPCで良く使われる文書ファイルとして代表的なものが、
Microsoft Officeソフトに含まれる文書作成:Wordソフトで作ったWordファイル、
Microsoft Officeソフトに含まれる表計算:Excelソフトで作ったExcelファイル、
WordファイルやExcelファイルなどを変換したPDF文書ファイルなどがあります。
契約書のテンプレートや、見積書や請求書をメールで送る場合は基本的にPDFファイルに変換してからやり取りします。
▶【PDF変換】書類をPDFファイルにしてメールで送る手順
▶【PDF変換】無料ソフト・CubePDFでPDFファイルにする
マウスの基本操作
まずはマウスの持ち方。親指と薬指で持って動かします。
自分が持ちやすければ親指と小指でも別にOKです。
マウスは底面のセンサーによって画面上の動作と連動するため、底面に当たっている机がツルツル過ぎたり、底面がホコリで汚れ過ぎたりすると上手く動かせなくなります。
そのため皆さんマウスの下にマウスパッドを敷いて動かしやすく、かつホコリが付きにくいようにしています。
一般的なマウスには
・左クリック(人差し指でクリック)
・右クリック(中指でクリック)
・スクロール(人差し指か中指でぐるぐる)
の3つのボタンが付いています。
マウスに関する操作の呼び名
・「クリック」は使用頻度の高い左クリックのこと。
全ての操作の基本になる決定ボタンみたいな感じです。
・「ダブルクリック」は左クリックを素早く2回連続で行う操作。
主にファイルやフォルダーを開く時に使います。
・「右クリック」はそのまま右ボタンをクリックすること。
主にサブメニューを呼び出す時に使います。
・「スクロール」はページや項目を上下に送ります。
デスクトップ画面で操作
まずはデスクトップ画面であれこれクリックや移動を行って基本的な操作に慣れていきましょう。
ファイルやフォルダーの【新規作成】
デスクトップ画面の何も無い場所(=アイコン画像の無い、壁紙の空間)。
そこにマウスポインタ(矢印)を持っていって、右クリックしてみてください。
するとメニューウインドウが表示されます。
上のほうの【 表示 】や【 並べ替え 】は、アイコンを綺麗に整列させたり見やすい大きさに変更するためのメニューです。
ここでは【 新規作成 】をクリックしてください。
①【 新規作成 】をクリック。
②【 フォルダー 】をクリックすると『 新しいフォルダー 』が作成されます。
③『 新しいフォルダー 』を右クリックして【 名前の変更 】で
フォルダーにお好みの名称を付けることができます。
同じ【 新規作成 】の操作でテキストファイルやExcelファイルを作ることもできます。
ファイルや画像をあれこれ作成して散らかってきたな…と思ったら、整頓用のフォルダーを一つ作って、ダブルクリックして開いた後、移動したいファイルをドラッグ&ドロップでフォルダーの余白部分に持っていけばOK。
フォルダー内の表示が見づらい場合は、余白部分を右クリックして【 表示 】⇒アイコン画像や一覧の切り替えができます。
削除メニューと【ごみ箱】
デスクトップ画面の左上のあたりにある【 ごみ箱 】。
その名の通り、右クリックして【 削除 】を選択した(捨てた)データがここに全て放り込まれます。
ここに入ったデータは、まだPCから完全に削除されたわけではないので、ごみ箱を開いて元の場所に戻したり、他の場所に移動させたりといった操作が可能です。
【 ごみ箱 】を右クリックして【 ごみ箱を空にする 】を選ぶと、ごみ箱の中にあるデータが全て、PCから完全に削除されます。
【 ごみ箱 】をダブルクリックして開くと、中にあるデータを【 元に戻す 】ことができます。
【ごみ箱を空にする】時の注意
【ごみ箱を空にする】で完全に削除したデータは、
・復元ポイントが作成されている場合はそこまでPCの状態を戻して復旧させる
・データ復旧の専門業者に依頼して修復してもらう
のいずれかでなければ取り戻せなくて大変なので、操作に慣れない内は間違いなく消して良いものかを慎重に確認してから空にしてください。
壁紙を変えてみよう
デスクトップ画面の背景=壁紙をお好みの画像に変更してみましょう。
先程と同じく、デスクトップ画面の何も無い場所を右クリックしてください。
壁紙の設定を行う場合は、一番下の【 個人用設定 】をクリックします。
【 参照 】をクリックすると、自分が保存した写真や画像を壁紙として選択することができます。
左メニュー内の【 テーマ 】からは
・背景画像
・ウィンドウ枠やバーの色
・操作音や起動音
・マウスカーソル(ポインタ)の絵柄変更
を、まとめて変更することができます。
起動音をゲームのレベルアップ音にしてマウスポインタの絵柄をチョコボにしたり、警告音をサイレンにしてマウスポインタの絵柄を現場猫にしたり。
Microsoftが公式で提供してくれている壁紙やテーマをダウンロードして使用することもできます。
Microsoft ヘルプ:壁紙のページにアクセスしてお好みのものを選んで設定してください。
仕事場のパソコンだし、そんなにおおっぴらに変更はちょっとやりづらい…という方は、こっそり色味だけでも変えてみてください。
夏はスカイブルー、ハロウィンにはオレンジ、クリスマスには緑、といった感じでちょっとした気分転換におすすめです。
キーボードの基本操作
文書作成やメールのやり取りのために、まずキーボードでの文字入力(タイピング)が必要になります。
かな文字入力を使うか、ローマ字入力かはお好みにもよりますが、これから文字入力に挑戦される場合には一般的に多く使われているローマ字入力をおすすめします。
ローマ字で覚えておけば英字の入力を行う時にも便利です。
(タイピングゲームやPCゲームの操作入力も基本的には英字キーが当てられています)
日本語⇔英語
キーボードの一番下にある【カタカナひらがなローマ字】を押すと日本語入力モード(Aのキーで 『 あ 』と出るモード )になります。
キーボードの左側の【 Caps Lock 英数 】を押すと英数入力(Aのキーでそのまま 『 A 』が出るモード )になります。
もう一度【 Caps Lock 英数 】を押すと日本語入力モードに戻ります。
デスクトップ画面左下のIMEオプションのアイコンをクリック(もしくは右クリック)して日本語⇔英語を切り替えることもできます。
日本語の変換入力(日本語IME)
『 Input Method Editor 』の略で『 IME 』。
『 にほんご 』と打って変換すれば『 日本語 』になる、といった操作を行うためのキーボード入力方法編集のプログラム、つまり文字入力変換プログラムのことです。
WindowsのPCには通常Microsoft IMEが標準IMEになっています。
Google日本語入力は学習能力が高く、変換もスムーズにできてオススメです。
「入力データが万が一にも漏れたら困るから、セキュリティ上の理由で独自IME以外は使用不可」という決まりが職場に無ければ(そうした会社がごくごく稀ににあるので注意)、是非インストールして使ってみて下さい。
【Google日本語入力】で文字入力・変換を効率的に
ブラインドタッチのコツ
手元を見ずにタタタタッとキーを打つことをブラインドタッチと呼びます。
ブラインドタッチの第一歩としてはまず、両手の人差し指を意識するようにしてください。
ほとんど全てのキーボードには【F(は)】のキーと【J(ま)】のキーに出っ張りが作られています。
これは 【 F 】に左手の人差し指を、 【 J 】 に右手の人差し指を最初に置いて、そこを基準にして指を動かすようにと考えられて作られている出っ張りで、一般に『 ホームポジション 』と呼ばれるものです。
この際、呼び方はどうでも良いので “ 出っ張りが大事 ” ということだけ覚えておいてください。
それでは両手の人差し指をそれぞれ【 F 】と【 J 】の出っ張りに置いてみてください。
すると自然と他の指も、親指以外は横並びでキーの上に居ると思います。
左手が小指から順に【 A 】【 S 】【 D 】【 F 】、右手が人差し指から順に【 J 】【 K 】【 L 】【 + 】。
この基本の位置から指を上や下にずらしてキーを押すため、大きく動く指は一本か二本くらいです。
ブラインドタッチに慣れてくると、あまり指が基本の位置から離れず、そのためより素早く次の文字を打つことができるようになります。
最初の内は、一つ文字を打つごとに両手の人差し指を出っ張りに戻して、他の指もついでに元の位置に戻すことを意識してくださいね。
メモ帳で練習
テキスト入力ソフトのメモ帳を開いて、文字入力の練習をしてみましょう。
デスクトップ画面左下のWindowsスタートメニュー
⇒真ん中のソフト一覧の『W』の項目にある【Windowsアクセサリ】をクリック
⇒【メモ帳】でメモ帳が起動します。
それではまず 『 A 』のキーから。
両手の人差し指に出っ張りを感じつつ、左手の小指に力を入れましょう。
『 あ 』 、もしくは『 A 』が打てればOK。
今はまだ基本の位置から指は動いていませんね。
次は右の中指を今の位置から一つ上にずらして押します。
『 い 』、もしくは『 I 』が打てていますか?
打てたらまた元の位置に戻りましょう。
次は右の人差し指を、出っ張りから一度外して一つ上を押しましょう。
『 う 』、または『 U 』が打てるはず。
打ったらまた出っ張りに戻します。
次は左手の中指を一つ上にずらして押してください。
『 え 』、『 E 』が打てましたか?
打てたらまた左手も基本の位置へ。
それでは最後に、右手の薬指を一つ上にずらして押すと、『 お 』、または『 O 』が打てます。
普段あまり薬指を使わないので、慣れるまで『 お 』はちょっぴり苦しいかもしれません。
お疲れ様でした。
このように「あいうえお」と打とうとした時、
あ ・・・左手の小指
い ・・・右手の中指
う ・・・右手の人差し指
え ・・・左手の中指
お ・・・右手の薬指
といったように、一番よく使う母音のキーは、【 F 】と【 J 】にある出っ張りを基準にすれば
割合押しやすい位置にあるのがお分かりいただけると思います。
『 き 』を打とうと思ったら、基本の位置にある右手の中指をその位置で一回押して、一つ上に一回ずらして押すだけ。一本の指しか使いません。
『 さ 』を打つときは、基本の位置にある左の薬指、左手の小指を順に押します。
この場合は基本の位置からどの指も動いていませんね。
このように、出っ張りを基準にした指の配置と、母音のキーをマスターすればあとは上達まであっという間です。
ブラインドタッチの一番初めにはこの母音から、その次は かきくけこ、さしすせそ、などの50音。
50音の後はバックスペース(削除)、変換やスペース、改行を手元を見ずに打てるように、更にハイフン、エクスクラメーションマーク(! ビックリマーク)なども追々どの辺りにあるかを覚えていただくと良いと思います。
ちなみに小さい文字「 ぁぃぅ 」などは、
① 【 X 】+【 A 】 で 「ぁ」
② 【 L 】+【 A 】 で 「ぁ」
どちらでも打てるので、ご自分の押しやすい方で構いません。
また、ヴェネチアなどのウに点々を出したい時には【 V 】を使います。
【 V 】+【 U 】で 『 ヴ 』、【 V 】+【 E 】で 『 ヴェ 』となります。
【 V 】+【 E 】では最初 『 ヴぇ 』なので、左手の親指で【 無変換 】を押してください。
カタカナ変換されて 『 ヴェ 』になるはずです。
エラーが発生したら
見るからにヤバげな不具合メッセージが表示された時。
何が不具合を起こしているのか書いてくれているこの状態はエラー画面、あるいはブルースクリーンエラー画面と呼ばれます。
また、Windowsの機能として、不具合を起こしたデータを修復しようとする自動修復の画面が表示されることもあります。
こうなったら、何はさておき電源を切ってください。
マウス操作が効かず、通常のシャットダウンができない場合は電源ボタンを長押しするか、電源コードをコンセントから引っこ抜く強制終了でOK。
電源が完全に切れたら全てのコードを抜き差しして(接触不良が無いことを確認して)それから1分ほど待ち、再度電源を入れてもこの画面が表示され他の操作ができない場合は、HDDやマザーボードなどの部品故障である可能性が高いです。
電源を入れる度に破損の度合いが悪化していき、データが取り出せなくなったり、修理料金がかさんだりするので、出来る限り電源を入れないようにして、お早めに修理をご検討ください。
「 故障か一時的なエラーかも良く分からない事になっちゃってどうしよう… 」
「 今職場に一人でお留守番してるから誰にも聞けない… 」
という泣きそうな状況になった時はとりあえずお電話ください。
弊社の電話番号は 087-813-0481(営業時間は平日の9:00~17:00)です。